重要文化財 牛伏川階段工
(長野県松本市)
牛伏川(うしぶせがわ)階段工は大正7年完成の空石積みでつくられた砂防施設。それまで荒れていた渓流は19段の階段状水路により安定し、土砂流出を防いでいる。牛伏川一帯には、階段工にも劣らない様々な砂防施設、砂防工事が残されてる。
この地域は江戸時代から土砂災害が繰り返され、下流に大きな被害を及ぼしていた。明治になって、砂防工事が本格的に行われ、大正時代まで続けられた。その施設は100年たってもその役割を果たし続ける高い施工技術によって建造された近代土木建造物の傑作である。牛伏川階段工は平成24年に国重要文化財に指定された。
#土木の原風景
投稿日時 2019-08-02 17:05:00
投稿:山浦直人