☆★☆船の整備を支える巨大施設「佐世保港のドック」☆★☆


佐世保港は、湾口が狭く、奥に広がる天然の良港である。1889年(明治22年)の佐世保鎮守府開庁を機に軍港として整備された。現在も海上自衛隊や米海軍の拠点であり、物流やクルーズ客船の受け入れなども担っている。
その湾奥には、佐世保重工業(SSK)のドックや大型クレーンが並ぶ。同社は1946年(昭和21年)、旧佐世保海軍工廠の造船施設を借り受けて創業した。現在は5基のドックを備え、艦艇や商船の修繕を行っている。
乾ドック(ドライドック)は、船を中に入れて入口の扉を閉め、ポンプで海水を排出する施設である。船体を盤木(ばんぎ)と呼ばれる支持材で支え、普段は水面下にある船底やプロペラなどの点検・修繕を行う。
第4ドックは旧佐世保海軍工廠の第七船渠であり、1941年(昭和16年)7月には、建造中の戦艦「武蔵」の艤装にも使われた。戦後は大型タンカーなどの建造に使われ、2022年(令和4年)には修繕船兼用ドックへの改修が完了した。
水を抜いたドックでは、普段は見えない船底まで見ることができる。深いドックの底に収まる艦船と、その両側に立つ大型クレーンを間近に見ると、船の整備を支える施設の大きさを実感する。
【第4ドックの諸元】
・所在地:長崎県佐世保市立神町
・形式:乾ドック(船渠)
・長さ:400.0m
・幅:57.0m
・深さ:15.6m
・旧名称:佐世保海軍工廠第七船渠
・所有・運営:佐世保重工業株式会社
*** By Hiroaki Satou***
#ぶらりインフラ探訪記
投稿日時 2026-11-03 20:53:59
投稿:佐藤祐明