☆★☆川面に映る二つのアーチ「眼鏡橋」☆★☆

 眼鏡橋(めがねばし)は、長崎市の中島川に架かる石造二連アーチ橋である。1634年(寛永11年)、興福寺の2代住職、黙子如定(もくすにょじょう)が架けたと伝えられ、日本の石造アーチ橋の草分けとされる。二つのアーチと川面に映る影が眼鏡に見えることから、この名がついたといわれている。
 橋の下から見上げると、アーチに沿って並ぶ石の形や積み方がよく分かる。くさび形の石を組み合わせ、石同士が押し合う力で橋を支える構造である。一つ一つの石を加工し、曲線に合わせて組み上げた石工の技術の高さを感じる。
 川岸には水際を歩ける石畳の道があり、川面に映るアーチを眺めながら散策できる。街なかで川を身近に感じられる、親水性の高さも魅力である。
 1982年(昭和57年)の長崎大水害で一部が崩壊したが、翌1983年(昭和58年)10月に復元された。復旧の際に両岸で見つかった段石をもとに、橋の両端に階段がある明治以前の姿に戻している。
 水害後の河川改修では、眼鏡橋を現在の場所に残すため、両岸に洪水を流すバイパス水路を設けた。川面に映る姿だけでなく、この橋を残すための治水の工夫にも目を向けたい。
【諸元】
・形式:石造二連アーチ橋
・橋長:約22m
・河川:中島川
・創建:1634年(寛永11年)と伝わる
・災害復旧:1983年(昭和58年)10月
・文化財:国指定重要文化財(1960年2月9日指定)
・所有者:長崎市
*** By Hiroaki Satou***
#ぶらりインフラ探訪記

投稿日時 2026-11-03 20:05:59

投稿:佐藤祐明