阪神・淡路大震災による影響と対処:Impact of the Great Hanshin-Awaji Earthquake and the Solution

阪神・淡路大震災による影響と対処
現地、”橋の科学館”の展示パネルをもとに、本記事を制作しました。
https://www.hashinokagakukan.jp/exhibition

*地震後の明石海峡大橋の点検・調査:
・1995年(平成7年)1月17日早朝、マグニチュードM7.3の直下型大地震が阪神・淡路島一帯を直撃しました。地震の震源地は淡路島北部(明石海峡)、震源の深さは約14kmと推定されています。
・明石海峡大橋では、ケーブルストランドの架設を完了し、ストランドの束を円形に整形するスクイズ作業の段階でした。
・調査の結果、本州側の1A、2Pがともに北東方向に約80cm、淡路島側の3Pが西北西方向に約50cm、4Aが西南西方向に約50cm動き、主塔と主塔の間の距離(中央支間長)が約80cm、淡路島側のアンカレイジと主塔の間の距離(径間長)が約30cmそれぞれ長くなっていることがわかりました。
*基礎の変位が明石海峡大橋に及ぼす影響:
・基礎の変位が及ぼす構造上の影響について詳細に検討した結果、この変位に伴う応力の影響は僅かであることが解りました。基礎の変位に伴う橋の形状への影響については、吊橋の主ケーブルのたわみ(サグ)形状が変化しました。そのために、補剛桁を長くしたり、桁を吊すロープ(ハンガーロープ)を主ケーブルで固定するバンドの位置を修正するなどの対応が必要となりました。

*画像上段:兵庫県南部地震による明石海峡大橋の基礎位置の移動
*画像下段:スクイズ作業とスクイズマシン転倒
 【出典:橋の科学館にある展示パネル】

投稿日時 2026-08-12 18:39:44

投稿:吉川弘道(東京都市大学 名誉教授、工学博士)