多種多様の社会インフラ施設(見方と伝え方) -「社会インフラ」×「土木構造物」で見る―

*多種多様の社会インフラ施設(見方と伝え方)
我が国全土に供用されている社会インフラ施設 Infrastructure は、建設目的・用途・仕様・規模により様々な構造形式をとり、時代とともに変遷する。インフラ施設は、種々の異なる(または単一の)土木構造物 Civil Engineering Structure にて建設・供与されている。
では、多種多様の構造形式をどのように分類・体系化したらよいか?見方と伝え方の一案として、社会インフラの分類と土木構造物の掛け算を提案したい。
*「社会インフラ」×「土木構造物」で説明すると分かりやすい!
・社会インフラ施設として分類すると…
鉄道施設と道路施設(ともに交通施設)、エネルギー施設(電力、ガス など)、ダム・河川施設、上下水道施設、港湾施設・空港施設のように列挙することができる。
・構造形式としては…
橋梁・高架橋、地下構造物・トンネル、平面構造物・曲面構造物、土構造物(抗土圧構造)、容器構造物、搭状構造物、などがある(橋梁は、上部工と下部工に分けて考えることが多い)。
古くからある都市土木、山岳土木、海洋土木は、異なる環境にて建設・供用するものである(今世紀末には、月面と火星にて宇宙基地が実現するであろう)。さらには、使用材料で見ると、鋼材、コンクリート、土質・岩盤、各種新素材、複合材料、木材・合板など多岐に亘る
**事例no1「鉄道施設・道路施設」×「橋梁高架橋・トンネル」
例えば、上段は、交通施設/鉄道施設のうち橋梁(新山彦橋)とトンネル(三本木トンネル)を表示し、下段は、交通施設/道路施設(高速道路/自動者専用道)のうち、同じく橋梁(名港中央大橋) とトンネル(関越トンネル)の事例を示している。多くの交通施設は、複数の土木構造物にて構成されていることが分かる。
**さらに広くみて、陸路・海路・空路を行き来する交通施設は、私たちが移動する手段であり、物流logisticsとしての基幹施設でもある。改めて、陸路(鉄道や道路)、海路(港湾、航路、ふ頭)、空路(空港、ターミナル、滑走路)におよぶを強調したい。交通施設の国家的事業としての起源は、江戸時代の街道整備や明治初期の鉄道事業にさかのぼることも忘れてはならない。
投稿日時 2026-04-29 10:52:38
投稿:吉川弘道(東京都市大学名誉教授 工学博士)