鉄筋コンクリート梁の載荷試験 -大学専門課程の構造実験- 【画像 東京都市大学 災害軽減・栗原研究室】

鉄筋コンクリート梁の載荷試験 -大学専門課程の実験演習- 
・試験概要:
上写真に示すように、鉄筋コンクリート単純梁に対称2点載荷により、載荷試験を実施する。このとき、荷重はロードセル、載荷点変位はデジタル変位計により測定し、データロガーを介してパソコンに収録される(ひずみ測定は省略している)。
試験体寸法は、高さ77mm 幅70mm長さ750mm(載荷スパンは600mm)。引張鉄筋量を3種類用意し、鉄筋コンクリート(鉄筋比=)および無筋コンクリート(鉄筋比=0%)。

・考察:
鉄筋コンクリートは、適当量の鉄筋(引張鉄筋)により、初期ひび割れ以降も構造体として機能する。初期ひび割れの後、数本の曲げひび割れが、(正の曲げの場合)下縁より上方に進展する。鉄筋量の増大によって、曲げ耐力は増大する。一方、 無筋コンクリートは、初期のひび割れとともに崩壊に至る。ひび割れは、1本のみが観察され、これがそのまま破断面となる。

【画像 東京都市大学 災害軽減・栗原研究室】
【参考文献:都市工学実験演習 コンクリート実験演習ノート】

投稿日時 2025-08-15 16:48:59

投稿:吉川弘道(東京都市大学名誉教授)