多摩大橋(東京都昭島市/八王子市)

東京西部の昭島市と八王子市の繋ぐ多摩大橋は、朱色の大きなアーチがひときわ目を引く。特に、両端部の流線形を配した異形の鋼橋は、両市のランドマークともなっている。
現在、多摩大橋の旧橋車線は八王子方面、新橋車線は昭島方面と分離した通行となっている。新橋は下路式アーチ橋があり、補剛アーチの長さは連続化した橋で日本最長となる(土木学会田中賞作品部門を受賞している)。

関連HPなどを調査し、同橋の工学的な特徴を整理してみた。
・川の澪筋に橋脚があたらないように、アーチ部の径間長は長くとった
・主径間部はアーチ補剛によって曲げモーメントを低減させ、桁高を統一させた
・力学に合致するためと製作の簡易性から、部材形状を二次元曲線で設計した

【構造諸元】
形式:7径間連続PC床版鋼箱桁主径間補剛アーチ橋
橋長:461m、径間長:50m(一般部)、151m(アーチ部)、桁高:2.4m
【多摩大橋建設プロジェクト】
http://www.pacific.co.jp/tech/project/tama_ohashi/index.html

投稿日時 2014-05-15 17:34:00

投稿:岡本翔太