☆★☆ 明治45年生まれの旧万世橋駅は、東京屈指のターミナル駅であった☆★☆

 旧万世橋駅(東京都千代田区神田須田町一丁目25-4)は、現・西武鉄道の前身である甲武鉄道が計画し、その後国有化されて中央線の駅として1912年(明治45年)に完成した。
 浅草から上野、銀座、品川を結ぶ市電の系統が集中するターミナル駅として、当時日本で一・二を争う乗降客の多い駅で、駅の界隈は、明治から大正にかけて東京で最も賑やかな街であった。
 駅舎は、東京駅を設計したことで知られる辰野金吾博士の手による赤煉瓦、石積みの2階建てで、待合室のほか食堂、バー、会議室などを備えた豪華な造りであった。
 旧万世橋駅は、その後1923年(大正12年)の関東大震災で被災するなどし、1943年(昭和18年)、31年の歴史に幕を閉じた。
 旧万世橋の跡地はマーチエキュート神田万世橋として、2013年(平成25年)に復活し、階段、壁面、プラットホームなどの遺構をそのまま活かしてショップやカフェ、レストランなどおしゃれな店が軒を連ねている。
 煉瓦アーチの耐震補強工事は、レンガアーチの内部に厚さ400mmの鉄筋コンクリートボックスラーメン構造(RC内巻き補強)を採用している。
*** By Hiroaki Satou***
【写真】令和5年11月12日、19日投稿者撮影
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【参考】
◯千代田区HP
万世橋駅 - 千代田区の文化財
https://www.edo-chiyoda.jp/bunkazaihogonotorikumi/bunkazaihogochosain/hogocho2019/1/manseibashieki.html
◯JR 東日本 レンガアーチ造高架橋の耐震補強対策について
http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00061/2010/37-06-0025.pdf

投稿日時 2023-11-26 22:09:26

投稿:佐藤祐明