首都高の長大橋「荒川湾岸橋」

 首都高の荒川湾岸橋は、橋長840mの鋼上路7径間ゲルバートラス橋で、中央の径間が両側の橋脚からそれぞれ張り出したトラス構造の端部に、長さ70mの箱桁を載せたゲルバー構造※である。
 首都高の鶴見つばさ橋、レインボーブリッジ、横浜ベイブリッジに次ぐ4番目の長さで、総鋼重は東京タワーの3倍以上の約13500tで、約1700の部材で構成された長大橋である。
 1975年の桁架設が完了後に、JR京葉線や国道357号の橋が並行して架設され、その勇姿は見えにくい。
 本橋は老朽化により、塗装の剥がれや、鋼材腐食が想定以上に急速に進み、一部の部材では断面欠損や破断などの深刻な損傷が発生し、大規模修繕が検討されている。
※ゲルバー構造は、橋脚と橋脚の間にヒンジを設けた橋
【諸元】
・形式:鋼上路7径間ゲルバートラス橋
・橋長:840m、幅員:45.5m
・支間長:150m
・完工年:1975年(昭和50年)
【写真】令和5年1月1日(投稿者が撮影)
1枚目は国道357号に挟まれた荒川湾岸橋
2枚目は荒川湾岸橋の油圧ダンパー等

投稿日時 2023-01-12 17:16:00

投稿:佐藤祐明