流山セントラルパーク駅
(首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス)

 つくばエクスプレスは,首都圏新都市鉄道株式会社が運営する首都圏の鉄道で,2005年開業した.久々の大型新線開業ということで話題を集めたが、構造工学的観点から新規性のある工夫が施されており、特に、ハイブリッド(建築と土木の混成)構造の鉄道高架駅が特徴である。
 ハイブリッド構造とは、車両走行のための高架橋(土木構造)と旅客ホームと上家を支える鉄骨フレーム(建築構造)により構成された鉄道高架駅のことである。鉄道駅舎は、従来、高架橋を建設し、その上部に旅客ホーム(S造)を乗せ、すべての荷重は高架橋で支持する構造であった。これに対して、ハイブリッド構造では、一体化された鉄骨フレームの鉛直荷重は独自で支持し、水平力はすべて高架橋が負担するものであり、構造、デザイン、工期、工費において多くのメリットを持つ。
【参考資料】http://jcma.heteml.jp/bunken-search/wp-content/uploads/2009/02/049.pdf
【写真提供】安井建築設計事務所 http://www.yasui-archi.co.jp/

投稿日時 2013-12-11 23:19:00

投稿:吉川 弘道