宮川 ~ダブルワーレントラスの進化を見守る清流~

 三重県中部を流れる宮川には、明治・昭和・平成の3世代に渡り、それぞれ特徴的なダブルワーレントラスの橋が架設されてきました。

◆船木橋(舟木橋)
 ・1905年(明治38年)竣工、木製上路ダブルワーレントラス橋。1934年(昭和9年)鋼ワーレントラス橋に架替。
 ・基部が階段状の煉瓦積橋脚は竣工時のまま架替後も供用。
 《登録有形文化財》
 写真提供:奥熊野体感ガイド 福田様

◆JR参宮線 宮川橋梁
 ・1897年(明治30年)参宮鉄道開通、上路プラットトラス橋他。
 ・KS15荷重対応の為、1950年(昭和25年)までにダブルワーレントラス橋に改修。

◆紀勢宮川橋
 ・2005年(平成17年)竣工、7径間連続PC・鋼複合上路ダブルワーレントラス橋(ラチストラス橋)。
 ・PC床版とトラス上弦材とを合成トラス構造とする等により、形鋼化率を向上。(96%) 
 ・6基の橋脚の内、中央4基は桁と橋脚を貫通式剛結構造とし、維持管理性・施工性を向上。
 《土木学会田中賞受賞》《土木学会デザイン賞受賞》

 日本三大渓谷の一つ大杉谷を源流とし、今年度も「水質が最も良好な河川」に選ばれた清流宮川、今も橋梁技術者の新たなる挑戦を待ち望んでいるかもしれません。

参考文献
 ・歴史の情報蔵 舟木橋/三重県
 ・鉄の橋百選 24宮川橋梁/土木学会
 ・長大橋の合理的な構造形式 紀勢宮川橋/日本橋梁建設協会

投稿日時 2020-11-02 09:02:54

投稿:伊藤 純