永代橋は、震災復興事業の第1号として架橋された重量感あふれるアーチ橋である

 永代橋(えいたいばし)は、清洲橋と同様に、帝都復興事業の一環として、内務省復興局土木部長太田圓三らの設計により、大正15年12月に竣工した、橋長184.7m、幅員25.6mの規模を有する広幅員の三径間カンチレバー式タイドアーチ鋼橋である。
 橋脚及び橋台は鉄筋コンクリート造で、上部構造は、橋端部に水平力の及ばない支間長100.6mの下路(かろ)式タイドアーチと、その両側の突桁及び吊桁により構成され、突桁は、タイドアーチと連続的な曲面をつくる。
 永代橋は、放物線状の大規模ソリッドリブアーチを中心とする荘重な造形により、近代的橋梁美を実現している。
 また、建設当時、我が国で最大支間(さいだいしかん)を実現した鋼アーチ橋であり、大規模構造物建設の技術的達成度を示す遺構として重要である。

 年代:大正15年(西暦:1926)
 構造及び形式等:鋼製三径間カンチレバー式タイドアーチ橋
 橋長:184.7m、幅員:25.6m
 鉄筋コンクリート造橋脚2基及び鉄筋コンクリート造橋台2基を含む
 国宝・重文区分:重要文化財
 重文指定年月日:2007.06.18(平成19.06.18)
 所在地:東京都中央区新川、江東区佐

【写真】令和2年1月3日(投稿者が撮影)
#ぶらりインフラ探訪記

【出典等】
「国指定文化財等データベース」(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/00004182を加工して作成

投稿日時 2020-02-07 11:51:00

投稿:佐藤祐明