環境造形「隠された庭への道」
(札幌芸術の森 野外美術館)

 札幌芸術の森 野外美術館(北海道 札幌市)の展覧された「隠された庭への道」(設計管理:ダニ・カラバァン氏)を紹介したい.屋外展示された7つの環境造形物のうち,第5の造形‘円錐’(写真1)がひときわ目を引く.高さ7m、幅7mの中空円錐はコンクリート製で、中は空洞となり立ち入ることができる(資料によれば氷室とのこと).この後方に、‘蛇行する水路’(写真2)が続いている.【画像提供】日本仮設株式会社
 コンクリート製品は、型枠の制作により,自由度の高い造形(オブジェ)を創出することができ,表面の質感やデザインのバリエーションを楽しむことができる.芸術家は,作成方法(型枠、ひび割れなど)を心配せずに芸術性を追い求め,一方,型枠と打設の工夫は,建設エンジニアの出番である.本作品は,コンクリート材料が空間造形家の意図に見事に応えたものと理解している.

【札幌芸術の森 野外美術館 園内マップ】https://artpark.or.jp/shisetsu/#shiMap
【日本仮設株式会社 Webサイト】http://www.nihonkasetsu.jp/keikaku/no07/no7.htm

#土木の曲線美  #コンクリートの曲線美

投稿日時 2018-07-12 23:17:00

投稿:吉川 弘道