高分解能衛星が伝える羽田空港拡張プロジェクト:D滑走路の建設過程 (C)DigitalGlobe

 巨大空港は面的な拡がりをもつ広域施設となることが少なくない。このような場合、遥か上空から俯瞰し、その機能とレイアウトを視覚的に理解することが重要である。ここでは、高分解能衛星(IKONOS、GeoEye-1)による羽田空港(東京国際空港)の衛星画像を披露したい。
 この新滑走路は埋立て部と桟橋方式のハイブリット構造となっているが、折しも工事最盛期であるため、(連絡橋も含めて)そのハイブリット構造の特徴をはっきりと識別することができる。
 画像1では、建設が始まる2007年末から、建設過程を3段階に分け克明に伝え、2010年10月に供用開始した。
 このうち、画像2は、運用中のA, B, C滑走路および建設中の新滑走路(D滑走路)を確認いただきたい。衛星高度681kmの太陽同期準極軌道にて捉えられた高分解能衛星画像は、作業中の重機や工事船が動き出すのではないかという臨場感を醸し出し、粛々と進む海上工事の全容を伝えている。
我が国の最先端海洋土木技術が駆使されたD滑走路(羽田空港再拡張事業)は、2010年10月に供用開始し、その後の発着回数の増大に大きく寄与している。そして4本の滑走路を具備する羽田空港は、JFK空港(米国、ニューヨーク)、シャルルドゴール空港(フランス、パリ)などと肩を並べる世界有数の国際空港として、2020年東京オリンピックパラリンピックを迎えることになる。戦後、1952年(昭和27年)に再開された東京空港(当時の名称)は、新たなレガシーを育むことになる。

☆撮影日:
[画像1] 上から)2007年12月12日、2009年4月7日、2010年5月28日
[画像2] 2009年4月7日、
(C)DigitalGlobe

投稿日時 2019-08-20 12:32:30

投稿:吉川弘道

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