気圧を変えて火災時の煙侵入を防ぐ! -アクアトンネルの床版下空間防災システムの秘密-

☆東京湾アクアライン裏側探検記Vol.3
アクアラインのトンネル部を自動で掘り進めるシールドマシンをイメージした巨大なモニュメント、カッターフェイス(彫刻家 澄川喜一氏作)はあまりにも有名だが、その奥ほどにトンネル内での事故に備えた小型消防車が待機している。
事故発生の場所により管轄が分かれるが、川崎市または木更津市から来た消防隊員はこの専用の消防車に乗り救助に向かうのだそうだ。

今回トンネル内の避難通路を見学させてもらったが、分厚いコンクリート壁で区切られた何か所もの扉を通りくぐってからようやくたどり着いた。その目的は一定の気圧を保つためとのこと。
強制的に外よりも0.1%気圧を高くして、火災が発生しても煙が入り込まないようにしてあるとのことだった。

・写真上:待機中の専用消防車
・写真下:東京湾アクアトンネル断面模型

【海ほたる 探検概要】
・コース名:「海底トンネルに潜入!東京湾アクアライン裏側探検」
・日時:2019年06月11日 午後
 https://www.umihotaru.com/ait_tanken/about_tours.html

★謝辞:貴重なインフラ設備の見学会を通年実施されているNEXCO東日本関東支社様および東京湾横断道路株式会社様に厚く御礼申し上げます。

投稿日時 2019-07-02 15:26:00

投稿:藤原京子