北千葉導水路の完成により 手賀沼はよみがえった

 北千葉導水路は、洪水調節、都市用水の確保、水質浄化の三つの役割を持った、利根川の下流部と江戸川を結ぶ約28.5kmの導水路である。
 千葉県北部の手賀沼(てがぬま)は、水質ワースト1位になるほど汚れていたが、北千葉導水路の完成により、手賀沼はよみがえった。
〇北千葉導水路の役割
・台風等の大雨時に手賀沼(手賀川・坂川流域)の水を利根川や江戸川へ排水して洪水調節
・江戸川の水が足りないときに、利根川から江戸川へ必要な水を送水して、都市用水の確保
・手賀沼に、利根川の水を流して水質浄化

〇各機場と導水路の役割・諸元
・第1機場(北千葉揚排水機場):手賀川から利根川へ最大80m3/sの内水排除、利根川から取水40m3/s
・第1導水路:手賀沼の水質浄化と都市用水の供給を行う導水路
・第2機場:手賀沼等へ10m3/sの浄化用水の注水と江戸川へ最大40m3/sの導水
・第2導水路:江戸川へ最大40m3/sの導水により洪水を排除
・第3機場(松戸排水機場):江戸川へ最大100m3/sの洪水を排除
【出典】国土交通省関東地方整備局利根川下流河川事務所ホームページを加工して作成
 http://www.ktr.mlit.go.jp/tonege/tonege00046.html
 http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000720915.pdf

【写真】第2機場と北千葉導水ビジターセンター(平成31年4月28日投稿者が撮影)
 手賀沼は、水質改善や緑道の整備により、爽やかな風に吹かれ、ジョギング、サイクリング、野鳥の観察を楽しむことができる憩いの場になっている。
#ぶらりインフラ探訪記

投稿日時 2019-05-12 17:55:00

投稿:佐藤祐明