世界記録を残した川崎重工のトンネル掘削機(英仏海峡海底鉄道トンネル)

【画像提供:川崎重工】
☆画像1:1991年5月22日 T2トンネルが貫通し、2年半戦い続けてきたTBMの使命は幕を閉じた
☆画像2:TBMの組立・試運転を終え、恒例の記念写真。

 地質や工期の厳しい条件に加え、TBMの制作についても、設計を含めて完成まで、わずかに13ヶ月というタイトなスケジュールであった。この厳しい条件に応じた背景には、これまで数多くのトンネル掘削機を手がけてきたトップメーカーとしての熱意があった。
 そして部品総数10万点超という、複雑ながらも強固なTBM2基を予定通りに完成させた。1基は播磨工場、別の1基はフランスで組み立てられた。 1988年12月、播磨工場から送り出されたTBMがフランス側より発進したが、機械の操作も慣れぬうちに複雑な地層を通らねばならず、連日のように高圧水に悩まされ、試行錯誤を繰り返しながら苦しい半年が続いた。 しかし、その地層を抜けてからの掘進はめざましかった。当初の計画であった月進500メートルという目標を軽々とクリアし、なんと最大月進では1,200メートルを記録したのである。当初の目標点であった16キロの地点には8ヵ月も早く到達する結果となり、かつてないTBMが生み出された瞬間であった。
 また、その功績から、さらに4キロの掘削契約保障距離の延長が要請され、貫通地点はイギリス国境を越え、出発した地点から20キロまで延長された。
【引用:川崎重工公式HP】https://www.khi.co.jp/stories/articles/vol62/

投稿日時 2019-03-14 22:53:20

投稿:吉川弘道(東京都市大学)

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