大正の姿で供用されている貴重な土木遺産 筑波山ケーブルカー

筑波山の観光開発のため、大正12年に筑波山鋼索鉄道株式会社が設立・着工され、大正14年に竣工・開業した。
路線の特徴は、地形の改変を出来るだけ避け、地形に沿って路線を敷設したため、路線延長の1/3の区間がカーブ区間で90°の方向転換をしており、日本のケーブルカーの中でも希な存在である。
また、このカーブ区間にある長峰隧道は、急勾配の曲線トンネルで、施工に当たっては硬岩(斑レイ岩)のためダイナマイトにより掘削し、コンクリートで覆工されており、現在も当時の姿で供用されている。
路体については、概ねこの区間で当時のままの石積擁壁が見られるが、特に擁壁高の高い区間は、後年、前面にコンクリート造の擁壁を施工し補強されている。当ケーブルカーの機構は、軌道や車両、巻き上げ機は改修されているが、路体やトンネル等の土木構造物については、ほぼ当時の姿で供用されている貴重な土木遺産である(土木学会選奨土木遺産2015年(平成27年度))。
〇主要諸元
鋼索鉄道:路線延長1,634m、軌間1,067m、高低差495m、最急勾配358/1,000
長峰隧道:延長118m、全区間カーブトンネル
【参考文献等】
土木学会関東支部悠悠・土木/土木遺産/筑波山ケーブルカーより引用
https://www.jsce.or.jp/branch/kanto/04_isan/h27/h27_5.html
【写真】平成30年10月投稿者が撮影

投稿日時 2019-01-03 12:37:00

投稿:佐藤祐明