箱根駅伝第5区の名所 ’函嶺洞門’

2017-12-28

  • 交通施設
  • トンネル・地下構造物

 函嶺洞門は、関東大震災によって崩壊した断崖の直下に築かれた鉄筋コンクーリート造の落石防護施設で、昭和6年に完成しました。
 また、第1回(1920年)から第90回(2014年)まで箱根駅伝のコースとして利用され、山登りの難所として有名ですが、大型車両同士のすれ違いが困難な状況などを理由に、2014年2月に通行止めとなり、現在の函嶺洞門バイパスに切り回しされました。

 この写真は、函嶺洞門バイパスに切り回されてから初めて開催された、第91回(2015年)箱根駅伝(第5区)の様子で、この年は前日(1/1)に雪が降り、大会当日も道路脇には、まだ雪が残っています。

 函嶺洞門は、千歳橋(函嶺洞門から三島方面に約100mの位置)、旭橋(函嶺洞門から小田原方面に約200mの位置)と共に、国道1号の険路であった箱根路近代化を象徴する施設として、近代道路史上、価値が高いことなどから、平成27年7月8日に、国道1号箱根湯本道路施設の名称で、国指定重要文化財(建造物)に指定されています。

☆One Point Doboku
洞門(どうもん、と読みます)とは、隋道(トンネル)の入り口(坑口)として古来より使われ、日本各地には、地名を冠した***洞門が数多く点在し、いくつかは名所旧跡になっています。ただ、近年では、斜面における落石や雪崩の防護施設(いわゆるシェルター)としての意味合いもあり、重要な土木施設として国道、県道を見守っています。

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