夕闇に浮かぶ『風の吊り橋』-神奈川県立秦野戸川公園-

2017-09-11

  • 都市公園・都市デザイン
  • 橋梁・高架橋・人道橋

 風の吊り橋、いかにも風に吹かれて揺れそうな名前ですが、背後の丹沢の山並み、水無川の深い谷地形にも負けないどっしりとした吊り橋です。橋の長さは267m、塔の高さは河原からだと約50mの高さでそびえ立っています。橋桁は鋼製ですが塔はコンクリート製で、その表面は全面に石貼りのような化粧が施され、いかにも公園内の橋という景観を醸し出しています。

 桜が咲くころや紅葉、クリスマス時期の夜にはライトアップされ、吊り橋全体が夕闇に浮かび上がります。この時期には近隣から多くの観光客が訪れ賑わっています。平成9年(1997年)に完成したこの橋ももう20年になるんですね。いつまでも残って欲しい橋です。

白倉健二 (㈱カナコン)

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