木曽三川分流工事とケレップ水制群

【木曽三川分流工事 概要】 木曽三川分流工事は、1887年(明治20年)から1912年(明治45年)に行われた木曽三川の完全分流を目的とした河川改修。

【ケレップ水制群】
木曽三川分流工事の工事内容の一つに低水路を固定するための長大芯制(ケレップル水制 図1)の設置がある。ケレップ水制とは、粗朶(そだ)と石で造られた粗朶沈(図2)床工であり、低水路の固定と流水の衝撃の緩和を目的としている。
木曽川右岸のケレップ水制群の周辺に、良好なワンド(図3)ができ、湿地から樹林に至る豊かな自然環境が形成されていたが、近年、樹林化の進行によりワンドの湿地環境が悪化するとともに、砂州の減少が見られる。

投稿日時 2025-07-09 16:27:48

投稿:下村滋子