新北九州空港連絡橋(福岡県北九州市・福岡県京都郡苅田町)

【土木学会田中賞(2006年度)受賞理由を抄録】

 新北九州空港連絡橋は、新北九州空港の空港島と九州本土を結ぶ橋長2,100mの海上道路橋である。主橋梁部は中間径間210m、両側径間9mmの3径間連続のアーチ構造であり、わが国で初めての1本のアーチリブが補剛桁下面で2本に分岐する特殊な構造となっている。アーチ部の吊材にはケーブルが採用されており、断面を長方形から六角形に変化させることでシャープな外観を演出するアーチリブのシルエットをより強調するものとなっている。
 隣接する高架橋部は耐震性および走行性の向上を図るために、11径間(920m)および10径間(780m)の連続網床版桁橋とし、反力分散支承を用いることで橋脚の剛性、形状が均一化されている。
 さらに、景観性に関しても、アーチリブをブライトグリーン、桁部をホワイトオパール色とすることで、周辺環境との調和をはかりつつ「あざやか」で「やわらか」な印象を与えるものとなっている。また、橋脚は鋼管矢板基礎にY型の八面体断面とすることで、スレンダーな外観と上部構造を力強く支える印象を与えるものとなっている。

投稿日時 2018-10-22 22:40:40

投稿:吉川 弘道